学習から

2017・1・30投稿記事より
担当:じゃが太郎、じゃが姫、じゃが坊(ペンネームで紹介)
疑似カジノ化している日本
【1】 要約
本資料はビッグイシュー基金が2015年10月にまとめたもので、今回の発表に
ついてはビッグイシュー基金の了解を得ています。
ビッグイシュー基金とは、ホームレスの人たちが自立し、再び社会に復帰できるように
多面的なサポートを行う非営利団体です。

【1】 要約
このレポートは、ビッグイシュー基金が、ホームレスの自立支援の立場からみて、ギャン
ブル依存症問題が放置しえない状態にあることを認め、その第一歩として、問題の全体像
をまとめたものである。
長い間、過度のギャンブルは自己責任の問題と考えられてきた。しかし1980 年に、アメ
リカ精神医学会が「病的ギャンブル」の診断基準(DSM- Ⅲ)を示し、これを精神障害の
ひとつに分類した。その後、改良が加えられ、現在では医学的診断基準として国際的に
広く受容されている。ギャンブル依存症の有病率は、用いられる診断基準によって幅が
あるが、最近の総説では0.2 ~ 5.3%とされている。一方、日本のギャンブル依存症の
有病率は、 男性 9.06%、女性 1.6% とされ、極端に高い。ある試算では536 万人
( 2014年9月厚労省発表 ) がギャンブル依存症とも言われるが、その理由は、パチンコ
が日常的に広く浸透しているから、と考えられる。

日本のパチンコは、国際的にはギャンブル用の電子的ゲーム機械(EGM)に分類され、
EGM の60%が日本にある。人口当たりの台数はマカオより格段に多く、日本全土が
疑似カジノ化している。
ただし、パチンコは戦後に庶民の娯楽として広く浸透したため、賭博ではない「遊技」
の範囲内におさまるよう、警察によって管理されてきている。
具体的には、1984 年に成立した風俗営業適正化法(以下、風適法と略す)によって、
パチンコ機は、その射幸性を一定以下に抑えるよう、国家公安委員会規則によって細かく
決められており、保安通信協会(保通協)による検査を受けなければならない。
またパチンコは、特殊景品の換金を前提としており、この点も賭博に近い形態である。
これについては、特殊景品をパチンコホールとは無関係の景品買取所が買い取る、いわゆる
「三店方式」を採用することで、刑法の賭博罪は免れている、と一般には解釈されている。 
ただし、これに対する警察の公式見解は、「ただちに違法とは言えない」というもので一貫
している。

パチンコの経済規模は、一面では過小に、他面では過大に評価されてきた。パチンコの
売上高としては、日本生産性本部編『レジャー白書』の数字がよく引用されるが、2015 年
の発表時に、日本生産性本部は過去のデータを大幅に上方修正した。
その結果、過去の最大売上高も1996 年の30 兆9020 億円から、2005 年の34 兆8620億円
になった。他方で、これは貸玉料の総額であり、景品による払戻額が考慮されておらず、
実態を反映しない過大な数字である。海外のカジノは、払戻額を差し引いた額を純売上とし
ており、これに合わせる必要がある。
しかし払戻額は、パチンコホールにとって最大の企業秘密であり、実態の把握は困難で
あった。ところが、パチンコホール大手のダイナムが香港市場に株式を上場した際、
国際基準に合わせた純売上高は、貸玉料の16 ~ 19%であることが明らかになった。
これを手掛かりに、パチンコの総売り上げを推定すると、『レジャー白書』にあ
る2014 年の貸玉料額24兆5000 億円に15%を掛けた3.67 兆円が、パチンコ産業の
実際の経済規模と見てよい。

世界的に、電子的ゲーム機械はギャンブル依存症を引き起こしやすいことが実証されて
いるが、とくに日本のパチンコは、ギャンブル依存症を招きやすいものと考えなくて
はならない。パチンコは、海外のスロット・マシンゲームとは違って、物語性を前提に
して強烈な視覚・音響効果を駆使し、大勝ちの高揚感を繰り返し刷り込むように開発さ
れてきたものであるからである。これが、パチンコがギャンブル依存症を招きやすい
理由であり、依存症を予防しその害を減らすための、新しい政策を考え出す必要がある。

重要な参考になるのがスイスである。スイスは、憲法にあったカジノ禁止条項を修正し、
今世紀初頭にカジノを解禁した。スイスはそのために、ギャンブル依存症の害を最小にする
ためのさまざまな政策をとりこんでいる。たとえば、スイス賭博法(カジノ法)では、ギャ
ンブル依存症を早期発見・早期救出をその基本に置き、入場停止という措置が定められている。
日本はギャンブル依存症がとくに多い以上、風適法による規制とは独立した、パチンコへの
アクセス制限を考える必要がある。
その政策は、
①ギャンブル依存症とその予備群である人たちを早期に発見し、依存症を回避する。
②安全な余暇サービスを享受するための消費者保護の強化。
このふたつに集約されるはずである。


◆2017・1・15 石巻フオーラム テーマ「克服と再燃条件」講師:大崎大地

克服の概念「努力し苦難を乗り越え、悪い習慣を排除する闘い」
パチンコなどのギャンブルを必要としない生き方を
確実なものとできたときを「克服」と呼びます。

《克服七つのステップ及びサイクル》
1学習  2気付き  3認知  4決意  5行動  6克服  7完全克服

《克服10のポイント》
1嘘と隠し事をしない
2家族の真実を告げる
3必要以外のお金を持ち歩かない
4少額であっても借金をしない
5パチンコなどのギャンブルを否定する
6パチンコなどのギャンブルに敵愾心を燃やす
7大切な人(他者)の幸福を優先する
8家族と面談を受ける
9セミナーに参加する
10克服を絶対あきらめない

《再燃の条件》
一時的に「やらない期間」があっても上記各項目が完全でないときは再燃の不安が残ります。
再の条件を知っておく必要性があります。
・余分なお金を持ち歩かない  ・時間に余裕が出来た時
・長時間一人でいられる時間ができた時  ・新しい知り合いができた時
・住まいの近くに新しいパチンコ店などができた時
・テレビコマーシャルなどで射幸心を煽られた時
・家族喧嘩をしたとき  ・生活費が足りなくなった時
・仕事が暇になった時  ・職場があたらしくなった時
・パチンコなどのギャンブルが好きな上司と出会った時
・パチンコなどのギャンブルが好きな取引先の人と出会った時
・友達から誘われた時   ・職場などで大きなストレスを受けた時
・大切な人と死別した時   ・何かで損をした時
などが再燃の条件になります。

《病の進行を食い止める対応》
態度がおかしいと感じたご家族は「直接型対応」を避け、直ぐに専門家に相談してください。
直接型対応=当事者とご家族などだけの対応で事態を悪化させる対応のこと
「やめてください」「別れる」「出て行け」「何とかする」「肩代わり」などの対応です。
・一般論、常識論、感情論ではなく、病を治す対応が優先されなければ克服に繋がりません。


《投稿記事より》
・スロットに絶対行かない。パチンコ屋へ絶対足を踏み入れない。
 そして温かい家と友人の家に足を運ぶようにする。
・おれの人生を狂わせたのはギャンブルだ、
 そして俺はギャンブルによって生み出された状況に悶え苦しんでいる。
・ギャンブルで積み上げられるものは何もない。大事な物を多く失い、
 色々な物や将来を奪われた。
・あったはずの幸福がギャンブルによって奪われた、後悔ならいくらでもしてきたが、
 それも終わりにさせる。
・希望は俺の周りにいくらでも転がっているのに、ギャンブルをする事でそれが
 見えなくなっている。知るチャンスを失った。
・もう俺の足はパチンコ屋に向かう事はない、パチンコは俺の人生の「悪」だ。 
次回へ続く・・・            
 

   
◆大崎大地 依存症克服のためのガイドより
担当:じゃが太郎、じゃが姫、じゃが坊(ペンネームで紹介)                                    

 
【20・誤った認識】
“ギャンブルは国民の娯楽だ”“スマホやゲームは生活必需品だ”という誤った認識
(1)過度のアニメ、動画、ゲームなどは脳内を汚染させてしまい、人間の成長を破壊します。
   パチンコ、パチスロも賭博行為で習慣的にやり続けることで依存症になります。
   たとえ国が認可しているといっても、ギャンブルは賭博です。娯楽ではありません。
   人は過ちを犯すことがあります。ギャンブルを認可したことも、誤りではないでしょうか。
   何百年という歴史を振り返ってみても、
   ギャンブル(賭博)には悲惨な歴史しか残されていません。
   知識豊富な皆様なら、この作られた依存症に気づける筈です。
  「ギャンブルを容認する思想」と闘わなければ、国民は利用され、いつまでも弱者であり続けます。
(2)依存症は自己責任だ。
   大崎大地が依存症克服支援を始めたころは、多くの方がこの自己責任を主張していました。
   しかし依存症の実態を知るにつれ、その考え方に変化が見えはじめました。
   ギャンブル、ネット、ゲーム等を一定期間やり続けることで、
   軽重の差はありますが病にかかってしまう、という事実を多くの方が学ぶことができたからです。
(3)何度でも言いますが、ギャンブルは娯楽ではありません。賭博です!
   ネット、ゲーム、アニメなども依存症を発症し、引きこもり等の原因にもなります。
   依存症は自己責任ではありません。
   人の手によって作られた精神疾患です。
   ギャンブルやゲームなどを必要としない生き方と、その存在を否定できたなら、
   あなたは克服のための支援者です。

  【21・誤った対応】 (1)ギャンブル癖を今まで見過ごしてきてしまった。    仕事をしてくれていたので、「たまには」「小遣いの範囲なら」「お付き合い」などと、    本人はもちろんのこと家族などが認めてきた経緯があります。    病が進行し、取り返しのつかない「依存症」という病魔に苦しむ結果に至ってしまったのです。    “ギャンブルを娯楽ととらえ、生活に取り入れてしまったことの悲劇です” (2)借金の肩代わりをしたことがある。    依存症者の病を最も進行させてしまう行為の一つです。    ギャンブルで出来てしまった借金が問題ではなく、    借金をしてまでも「やり続けてしまう行為」そのものが問題なのです。    借金を清算してあげればあげるほど、ギャンブル行為はエスカレートします。    “借金の肩代わりは依存症の進行を早める行為です” (3)依存症の症状を隠した。    本人の信用性を重んじ世間への公表を避ける。    依存症の症状は「嘘と隠し事」から始まります。    しかし、家族などもその事実を隠します。    その結果、のちに重大な誤りを引き起こし信用失墜という結果を招きます。    “依存症の症状を隠すことにより、症状を重くしてしまいます” (4)依存症を自己責任で片付けようとした。    賛否両論、確かにギャンブルをやり借金などを含む諸問題を引き起こしてしまう    本人を責める気持ちは理解できます。    しかし、病に侵された依存症者と言い争っても何の解決にもつながりません。    “現代社会も責任の転嫁、間違った判断です”    依存症者本人ではなく、依存症という病魔と闘うことが克服への第一歩です。   【離脱症状について】    1、イライラ    2、不眠    3、過敏    4、落ち着きのなさ    5、手の震え    6、発汗などがあります。 
【22・支援について】 (1)借金の整理    借金が発覚しても、面談やセミナーなどに参加し、    自らが克服を願うまでは、絶対に支援をしてはいけません。   「やらないやらせない」という決意に至ったら全力で支援して下さい。 (2)面談やセミナーなどへの参加    当面は、ご家族などが中心になって参加して下さい。    決して焦って本人に参加を強制しないで下さい。   (面談を拒否しているうちは支援をしません) (3)取り組み    依存症に取り組むときは、借金を含む諸問題を全て申告させます。    できるだけ多くの人が関わり合うことが望ましいです。    特に、母親と息子の場合は、ある時期から依存症者のペースになり失敗するケースがあります。   (実態を知っても責めないで下さい) (4)挑戦    依存症者が克服への挑戦を始めたなら支援をして下さい。 (5)信じてあげる    もしかして、などと疑う心が先行しますが。あなたなら絶対に克服できると励まして下さい。 最後に、絶対に克服を「あきらめない心」が大切です!